Cancer screening
がんとがん検診について知ろう
2人に1人はがんになる時代
現在、日本人の死因の1位が「悪性新生物(がん)」で、総死亡数の約3割を占めます(※1)。
実に、日本人の2人に1人は、一生のうちに何らかのがんにかかるといわれています。
2017年にがんで死亡した人は373,334人(男性220,398人、女性152,936人)です(※2)。
がんは、もはや身近な病気といえるでしょう。
部位別の死亡率
がんによる死亡数が多い部位は以下
のようになっています。
(2017年)
がん検診
2015年に、厚生労働省より「がん対策加速化プラン」が発表され、その柱のひとつが「がんの予防・早期発見」です。日本は、諸外国に比べてがん検診の受診率が少ないことが課題となっています。
病気は、自覚症状が出た時にはある程度進行しているケースが多くあり、特にがんは、進行して発見されると適応できる治療が限られてしまうことがあります。定期的に検診を行い早期発見に努めることや、検診で身体の状態を具体的に知り生活習慣を改めることでがんをはじめ病気の予防に役立てることが必要だと言えます。
男女別がん検診受診率(40〜69歳)
(2016年)
また、乳がん検診・子宮頸がん検診については、イギリス・アメリカと比較して、わが国の受診率は2分の1程度です。
各国の女性検診受診率
(2017年)
一般的な健康診断における
部位別での検査方法と
精密
検査となった方の割合
(2015年)
一般的に企業や自治体の定期健康診断は、検査項目が限られている場合が多いため、がんの検査には、詳しい検査を多項目で行う人間ドックや、がんの発見に有効なPET-CT検査の受診がおすすめです。
また、一般的な健診で要精密検査と判定された方でも、実際に精密検査を受けないまま放置している方もいます。ご自身の身体のため、ぜひ精密検査を受けましょう。
- ※1:出典元:厚生労働省「平成29年(2017)人口動態統計(確定数)」(2位は「心疾患(心臓)」、3位は「脳血管疾患」)
- ※2:国立がん研究センターがん情報サービス